前編、中編、後編にわたって、自邸の建築工事の流れをご紹介します。
ご紹介する家づくりのスケジュールは以下の通りです。
『10月』プランニング開始
~翌年~
『3月』基礎工事開始
『4月』下地貫、タイベック、断熱材施行
『5月』プラスターボード施行
『5~7月』仕上げ
最終的にはこのように仕上がりました。↓↓

前回は『10月』プランニング開始、『3月』基礎工事開始、『4月』下地貫、タイベック、断熱材施行までご紹介しました。
今回は『5月』プラスターボード施行についてです。
『5月』プラスターボード施行
断熱材が充填され、すこし室内が暖かくなりました。笑
次工程は、室内の下地貫(杉のKD材)にプラスターボードを施工します。
プラスターボードとは、石こうを厚さ1cm程度に固めたボードで、耐火性・遮音性があり、軽量で加工が容易です。室内の壁や天井などの内装下地材として使用されます。
室内にプラスターボードが施工されると内観の輪郭が鮮明になります。マイホーム完成に急接近したようにも感じます。
プラスターボードを施工したら、大工さんの仕事はおおかた終了し、左官屋さんやサイディング屋さん、電気屋さんへとバトンタッチされます。
娘も大工さん気分で、木っ端の掃除を手伝ってくれています。
トイレです。便器が備え付けられる箇所に排水管があります。浴槽や調理用の排水管よりも太く75Φあります。赤くて細い管は給水管です。
写真左側には大工さんの造作である、カウンターが既に完成し、ダンボール養生されています。
ファサード(玄関)です。外壁は漆喰仕上げとなっています。写真は漆喰を塗る、下地のボードを施行した様子です。この上から左官屋さんが、モルタル下塗り→養生→中塗り→上塗りと何層にもわたって仕上げていきます。
漆喰のメリットとして、表面に埃を寄せつけず耐久性があります。また、防火性や防音性も優れています。さらには、脱臭効果やカビの発生も抑えることができます。
デメリットは、傷がつきやすいことが挙げられます。
また、養生期間が長く施工費用も高めです。
玄関扉は白色ですが、最終的にペンキで黄色に仕上げます。
シューズクロークからみた玄関です。アーチの下がり壁が芸術的です。この工務店は、技術力が高い大工さんを「お抱え大工」として多人数雇っています。
大工さんの腕が信頼できる点も、私がこの工務店を選んだ理由のひとつです。
サンルームです。キッチン、洗面室、サンルーム、トイレの床はクッションフロア仕上げです。クッションフロアとは、クッション性に優れた塩化ビニル系床材です。耐水性があるので、水周りに使用されます。
デメリットは、汚れが付きやすい素材なので、凹凸があるデザインは、とくに埃が残りやすいです。
自邸の床は、フローリング(パインの無垢材)とクッションフロアの2種類のみです。
キッチンからみたダイニングです。分かりづらいですが、キッチンも既に備え付け、ダンボール養生されています。
キッチン廻りのデザインや棚の配置は妻に一任しました。
システムキッチンはウッドワンという会社を選びました。その理由として、
・デザインが洋風で取手の形までもアンティーク調に洗練されていた。
・キッチン棚をパイン材で仕上げており、床と樹種を合わせられた。
・工務店にオススメされた。
・ショールームで見た商品が新しい家にマッチしていた。
ことが挙げられます。
食洗機が少し使いづらいですが、大理石の天板もお手入れ簡単で、機能性もおおかた満足しています。
ウッドワンのサイトを掲載させて頂きますので、興味のある方は覗いてみて下さい。↓↓
娘が小学生に上がり立てで、まだ自分の部屋で勉強するには少し早いかなぁと思い、また、私も書斎が欲しかったので、ダイニングの後ろにカウンターを造作して頂きました。
ランドセルや、教科書を入れる棚付きです。
テーブルの高さは、ダイニングの椅子とマッチするよう設計してくれました。
この机でほぼ毎日娘と一緒に勉強しています。
たまーに勉強を教えています。
洗面カウンターです。当初はタイルにしたかったのですが、予算が合わず防水加工の木製天板を選びました。デザイン性は劣りますが、タイルと違って黒カビが目立たちません。
洗面ボールが楕円形なので、カポッとはめられるようにくり抜いています。
漆喰仕上げの下塗りが完了し養生させています。左官塗りを見学でき、左官屋さんの技術力に感動しました。
ここまでの工程を動画でご覧下さい。
以上が『5月』プラスターボード施行までとなります。ここまでくれば、全ての打ち合わせも完了しています。内観や外観が決まっていく中、それぞれにあった、照明やカーテン、表札を選ぶのに悩んだ覚えがあります。
イメージが難しい場合は設計士やインテリアコーディネーターに任せても良いかも知れません。
後編は、5~7月の最終仕上げをご紹介します。↓↓
