電気代の大きな割合を占めているのがエアコン。大空間であるリビングを快適に過ごすためには、エアコンの配置位置や台数はとても重要になってきます。
なかでも『エアコン1台にするか、エアコン2台にするか』は、家づくりの際に悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに私の家は小型エアコン2台持ちにしました。
その大きな理由は、2台持ちの方が省エネ効果が高く、電気代を節約できるからです。
したがって今回は、『エアコン1台にするか、エアコン2台にするか』の永遠のテーマを徹底解説していきます。
目次
エアコンを2台持ちにするメリット
壊れた時に代用がきく
一方のエアコンが故障、またはフィルターを掃除している際、もう一方のエアコンを使用することができます。
なので、団扇や扇風機を取り出したり、窓を開けて風を待つ必要が無くなります。
臨機応変に使い分けられる
そこまで暑い、または寒くない日は、どちらか1台のみを使用することで電気代を節約できます。
また、2台あることで風量や風向きの自由度が高く、かゆいところに手が届く、ちょうど良い快適な温度を実現できます。
デメリット
初期費用がかかる
なんといってもこれが一番ネックです。ひとつの部屋にエアコンを2台導入するのは『勿体ない。贅沢だ。』と思う人も少なくありません。
メンテナンスが大変
フィルターの掃除や、故障したときの修理費が2台分かかります。
いっぽうで、エアコン用コンセントの設置する工事費も、2台分予算に入れておく必要があります。
我が家のエアコン
我が家は以下のようにエアコン2台を配置しました。↓↓
【品番】:MITSUBISHI MSZ-KXV4018S
【冷房時の消費電力】:1220W
【面積】:約10畳(木造南向和室)
【運転音】:65dB
【サイズ】:高さ295×幅798×奥行232
【発売当初価格】:370,000円
【品番】CS-257C
【冷房時の消費電力】:680W
【面積】:7畳(木造南向和室)
【運転音】:60dB
【サイズ】高さ285×幅780×奥行239
【発売当初価格】:82,353円
LDKの形を配慮
ファミリークロークを配置しているので、ダイニングとリビングがL型になっています。ダイニング(6畳)に1台、リビング(10畳)に1台配置する計画を、家づくりの電気図打ち合わせ時に提案しました。
風向きを想定しながら、両者できる限り離らかせて配置しました。
工務店からのサービス
工務店から新築祝いを頂くことがあります。私たちは、ちょっと贅沢に霧ヶ峰のエアコンをプレゼントして頂きました。
なので、『エアコン2台持ちは贅沢・勿体ない』という抵抗感はなく、もう1台のエオリアのエアコンを購入・設置しました。
リビングにエアコン1台と2台では電気代はどっちが安い?
本題に入ります。計算方法は簡単です。
エアコンのホームページや説明書に、各商品の仕様が記載されています。
説明書の場合↓↓
今回は、赤く囲った『定格消費電力』と、『冷房負荷の面積(木造南向和室)』に注目します。
私が購入したエアコンは……
- 1220W(10畳)
- 680W(7畳)
です。
・『電気料金単価は27円』
・『1日8時間使用』
したとして計算します。
・霧ヶ峰のエアコン(13.7畳用):1220w÷1000×8時間×27円=263.52円
・エオリアのエアコン(7畳):680w÷1000×8時間×27円=146.88円
・263.52+146.88=410.4円
つまり、1日8時間エアコン2台冷房をかけていた場合、410.4円かかることになります。
ここで、
エアコン1台使用した場合の電気代を想定するため、15畳用のエオリアのエアコン(CS-567CJ2)をサンプルとして比較します。
- 定格消費電力2280W(15畳)
・エオリアのエアコン(15畳):2280W÷1000×8時間×27円=492.48円
つまり、1日8時間冷房をかけていた場合、492.48円かかることになります。
したがって…
・エアコン2台(13.7畳用と7畳)2持ち⇒410.4円
・エアコン1台(15畳用)⇒492.48円
となり、1日8時間使用した場合、エアコン2台持ちの方が電気代が82.08円安くなる!!!!!』ことがわかりました。
消費電力は、各メーカーの各エアコンによって多少バラツキはありますが大きな差はありません。
面積 | 冷房消費電力(W) |
---|---|
6畳 | 635W |
7畳 | 680W |
8畳 | 770W |
10畳 | 1210W |
11畳 | 1380W |
15畳 | 2280W |
上の表は、対応する広さに応じたエアコンの消費電力を掲載したものです。
この表の消費電力を参考に……
○○○W(部屋に応じた消費電力)÷1000×8時間×27円=○○○円
上記の計算式にあてはめて、【一日8時間使用した場合における電気代】を換算して、リビングに設置するエアコンの台数を検討してみてはいかがでしょうか。