
少し前のお話です。
『リビングは大きく明るく』をモットーに家づくりの打ち合わせが進んでいきました。

あとはこたつを置きたい

最初に作って頂いたイメージプランです。
『リビングが大きくて大満足』
と心のなかで思いながら、とくに変更を依頼せずに打ち合わせが進んでいきました。
まもなく上棟を迎えるといったときに監督さんから一本の電話が……
リビングに壁を追加したい!?

お世話になっております(監督)

こんにちは。いよいよ上棟ですね!!

急で申し訳ありませんが、リビングに壁を追加できないでしょうか。。

!!!
ってことがありました。
突然の変更。
理由は壁量が不足しているから。
つまり筋違・構造用合板といった耐力壁を配置できる場所が少ないということでした。
実はこういうケースがよくあります。
工務店の場合、壁量計算(筋違などの耐力壁がどのくらい必要か)は、プレカット会社に一任するケースが多々あります。
つまりは……

壁量計算をお願いします(監督)

………もうちょっと壁がほしいですね。リビングに袖壁を追加できないでしょうか(プレカット会社)

了解です。施主に確認してみます。
ってな感じでタイムロスが発生したんだろうと勝手に推測します。
私も建築関連会社に勤めていますが、納期が厳しくてほとんど壁が無い物件はこういったトラブルが頻繁に起こります。
正直リビングとダイニングの壁が少なくて不安があったのも事実です。
建てた土地が軟弱地盤だったので、耐震性は少しでも確保しておいた方が良いと自分に言い聞かせて了承しました。
リビングに袖壁を追加した結果

掃き出しサッシの隣に……

ちょろんと袖壁がある仕上がりになりました。

構造用面材が耐力壁として機能する最小寸法が600㎜なので、この袖壁もだいたい600㎜くらい。
この中に構造用合板が施工されています。

降り注がれた日差しを見事シャットアウトしいます。
この袖壁がなかったらもっと明るいリビングだっただろうな。
実はメリットも

とくに意識はしていなかったんですが写真を見返してみると、この袖壁、物を配置する目印になっていました。
物を置くときに『この隅に合わせるとしっくりくる』いう感覚が無意識に根付いていました。
お雛様であったり、、、


観葉植物であったり、、

ベビーベッドであったり。
なにげにお世話になっておりました。
まぁでも……
袖壁はない方がよかった!!!
結局は。
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